思春期の少年、少女が、結構な確率で通ることになる中二病。
自身もそうだった…友人がそういえば…なんて人もいらっしゃるのではないでしょうか。
そしてそれはなぜか男の子の方が割合は多い様子。
今回、中二病について調べていった結果、大人になり振り返ってみた時には、顔から火が出るほど恥ずかしいエピソードもちらほらとありました。
今回はそんな、本人は恥ずかしくも、ちょっと笑える青春?!な中二病エピソードをまとめてみたいと思います。
そもそも中二病とは?
元々はネットの世界で使われはじめ、世の中で定着するようになったネットスラングの1つです。
思春期(中学1年生〜中学3年生くらい)の少年、少女を中心として発症が多く見られます。
中二病が指す様子としては、等身大の自身よりもちょっと背伸びすることが挙げられます。
例えば世の中を斜めに見たようなドライな発言をしたり、格好をつけた物言いをしたり行動したりです。
または、「自身のいる世界は偽物であり、実際には自分は特殊で選ばれし人物だ」と思い込むことも中二病の症状の一つです。
周りとの差別化を強調するような、想像上による思想・価値観を持ったり行動を起こします。
それらのほとんどは、年齢があがるに連れて解消していき、大人になった時には【黒歴史】として思い出に残る事が多いようです。
まずは、そんな中二病、真っ只中の人がつい使いがちなキーワードをご紹介したいと思います。
中二病が愛してやまないキーワード
振り返ると恥ずかしい中二病。
発症するとどんな症状を見せるのかキーワードに分けてご紹介しましょう。
●血、死、闇、漆黒
特に世界の闇や暗さ、陰鬱な主人公など、影を感じる漫画には、シンパシーを感じがちになります。
現実世界のいじめなどの闇の部分というよりも、漫画のような想像の世界感に影響されやすいです。
そういった漫画には、グロテスクで残酷ともとれるような表現も多いです。
周りの大人は将来についてなど少し心配になりますよね。
しかし、大抵の場合は思春期ならではの一過性のものなので、生暖かく見守りましょう。
しかし、実際に手を出すなどあまりに行き過ぎた場合には、少し注意が必要です。
中二病の子が喜んで使いそうだね!
●不思議ちゃん
・授業中に何もない空を見ている
・何か見えないものが見えている(振り)をする
・架空上の誰かとお話ししてる(振り)をする
これらは「不思議ちゃん」という症状です。
「不思議ちゃんな私って、なんだかいけない秘密を抱えてそうて、神秘的で素敵!!」
という、「私は他の人とはちょっと違う」なんてアピールが基になります。
●やたら漢字に置き換える
欲しいものがある→強欲
ちょっと騒がしい→阿鼻叫喚
にぎやかな様子→混沌
消しゴムちぎれた→壊滅
お母さんが部屋に入った→侵蝕
目がかすむ→蜃気楼
テストの点が悪い→悪夢 etc…
なんでもかんでも難しい、ちょっと残酷な漢字に置き換えてしまいがちな中二病。
受験生にとっては漢字の勉強になるでしょう!?
●敵に追われている
「敵って誰?」そんな質問をするのはやめましょう。
本人は見えない敵に追われている?のです。
中には身を守るための防御グッズを揃えたり、見えない敵と戦うために身体を鍛えたりする場合も…。
こちらも周りの大人は過剰に反応せずに、本人が気づく時を待つのが良さそうです。
●禁じられた力
現在の科学では、超能力や魔法のようなものは解明されてません。
ましてや普通の中学生が使えたら世界は大騒ぎになってしまいますよね。
しかし、中二病発症真っ最中には本気で見えざる力や魔術が使えると信じてやみません。
また、左右とちらかの腕を抑えて何かに耐える様子が見えたら中二病です。
生暖かく見守ってあげましょう。
これは小二病かもしれませんが、ドラゴンボールのかめはめ波の練習をしたことがある人も、実は多いのではないでしょうか?
●選ばれし救世主(メシア)
どこの誰から選ばれたのか…。
自分は他の人とは違う、特別な存在だ!
世界を救うべき存在として産まれたのだ!
などといった壮大な存在意義を持ちやすいのも中二病の特徴です。
認知要求の現れと自意識過剰のコンボです。
しかし、その心や志が昇華した時には、医者や警察官、消防士の様な、本当に人を救う大人になれるのかもしれません。
穴があったら入りたい!実際にあった中二病発言
中二病らしい微笑ましい台詞の数々をご紹介しましょう。
⚫︎「癖になってんだ、音殺して歩くの」
有名な漫画の「HUNTER×HUNTER」で出てくるセリフです。
ちょっと(結構…)影のあるキャラの発するセリフは当時は憧れの対象だったようです。
⚫︎「邪眼の力を舐めるなよ!」
こちらも有名な漫画のセリフです。
アニメにもなっているのでご存知の方も多いでしょう。
「幽遊白書」の「飛影」のセリフです。
邪眼の力…見えないものが見えてきそうなセリフですね。
作者の冨樫先生は中二病ワードの先駆者かもしれません…。
⚫︎闇の閃光がまぶしいぜ
これは暗いのか明るいのがどっち?というツッコミはNGです。
やたらと薄目にして、眩しそうに校舎を歩いた事がある人もいるのではないでしょうか。
●目標だけど、ゴールじゃない
こちらも漫画から引用された言葉です。
「ヒカルの碁」という、少年ジャンプで囲碁の話として、大変人気を博しました。
あまり痛い言葉ではないので、汎用性は高いかも…?
まとめ
ツッコミ所の多い中二病。
自身も患った経験があるので、今中二病真っ最中の方の気持ちも、大人になった時恥ずかしくて蓋をしてしまいたい気持ちもよーくわかります。笑
しかし、中二病は思春期という大切な時期の心の成長過程であり、本人は大真面目な場合がほとんど。
からかったり、馬鹿にしたりせず、青春の一コマなんだな、と優しく受け入れて上げましょう。