いちごは美味しいけど傷みやすい。
冬から春にかけて旬のいちご。
さわやかな香りと、甘く瑞々しい食感で、老若男女問わず、イチゴを好きな人は多いですよね。
旬なイチゴはそのままでももちろん美味しいですが、旬のイチゴを使ったスイーツは、また違った美味しさが楽しめますね。
しかし、とっても美味しいイチゴですが、残念なところがただひとつ。
イチゴは意外と長持ちしません。
イチゴは乾燥にとても弱く、最適な保存温度も2℃〜3℃前後と、実はとても繊細です。
また、重み、圧力にもとても弱いので保存の際にも注意が必要です。
痛んだイチゴと一緒に置いておくと、その水分で他のイチゴも傷んでしまいます。
いちごの美味しさをできるだけキープする保存方法をご紹介します。
イチゴの保存期間はどのくらい?
イチゴの保存期間はどのくらいでしょうか。
季節や保存方法で若干の誤差はありますが、通常、購入時のパックをそのままの状態で保管すると、常温で1日〜2日、冷蔵庫保管で2日〜3日、冷凍保存で1カ月程度となります。
1人暮らしの方や、頂き物などでたくさんのイチゴを手に入れた時、保存方法に困ってしまいますよね。
そこで、まずはいちごの適切な保存方法と、少しでも長く、美味しく食べられる方法をご紹介します。
【冷蔵保存】まず、冷蔵保存の方法と注意点。
●パックからイチゴを取り出します。
●予洗いはせずに、水分を優しく拭き取り、痛みのある部分は包丁で取り除いておきます。
●浅い容器などにキッチンペーパーを敷き、ヘタが下になり、重ならないように並べます。
イチゴは水分も痛みの原因となる為、キッチンペーパーを敷いてあげると、余分な水分を吸収してくれます。
●冷蔵保存の場合は保存温度が下がり過ぎず、開閉もあまり多くない野菜室が理想的。
●上記の過程で守って頂きたいのは、ヘタをとらずに、水洗いもせず保管する事。
イチゴは切った部分や、痛みのある部分から栄養が逃げ出してしまいます。
特に、多く含まれるビタミンCは水溶性で水に溶け出しやすいため注意が必要です。
また、洗った際にも手の圧力で痛んでしまう可能性もあります。
そのままの保存がおススメです。
●更に長持ちさせたい方はアルミホイルを使った保存方法もおススメです。
イチゴの美味しさの肝となる水分を、アルミホイルでぴっちりと包んであげる事で、水分が保たれ、より鮮度がキープできるのです。
ここまでする事で、上記の保管日数より数日長く、美味しく保存が可能です。
また、冷蔵庫に冷やすと甘くなくなってしまう、という説もあります。
それには果物に含まれる〝糖〝が関係しています。
糖には様々な種類があり、砂糖(ショ糖)、ブドウ糖、オリゴ糖、果糖etc…あります。
りんご、梨、ぶどうなどに多く含まれる果糖は冷やすと甘く感じられます。
しかし、果糖の割合の少ないイチゴは、冷やしても本来の甘み以上に甘みを感じることはないのです。
【冷凍保存】についてご紹介
冷凍保存にすれば1カ月〜2カ月ほど保存が可能になります。
食べきれない時は冷凍保存がいいですね。
注意点
イチゴは冷凍保存することで甘みが落ちて水っぽくなってしまうため、しっかりと水気を切って、砂糖をかけて保管をする事がポイントです。
●まず、今回は、解凍後そのまま調理ができるようにイチゴを軽く洗い、痛みのある部分と、ヘタをカットします。
●水分をキッチンペーパーなどでしっかりと拭き取ります。
水分が残っていると解凍後にベチャベチャになってしまいます。
●フリーザーバッグ、または保存容器に並べ、砂糖を振りかけて保存します。
【解凍方法】
解凍する時は、冷蔵庫でゆっくりと解凍しましょう。
解凍の際に細胞が壊れ、水分が流出し、味が落ちるうえ、栄養価も逃げてしまいます。
そのため、バットにキッチンペーパーを敷き、ひとつづつ並べて解凍してあげると、食感が損なわれにくい解凍が可能です。
冷凍すると甘みは多少落ちます。
調理した方が冷凍イチゴをより美味しく食べることができるでしょう。
例えば牛乳とミキサーにかけてジュースにしたり、煮詰めてイチゴジャムを作ったり、生クリームと合わせて、プリンやババロアなどにしても良いですね。
【イチゴの持つ栄養価】
1番多く含まれる栄養価はビタミンC、ついで葉酸、食物繊維、カリウムです。
特にビタミンCは大変多く含まれており、イチゴ8粒〜10粒で、成人が1日に必要なビタミンC(約160mg)が摂取できます。
ビタミンCは免疫細胞強化にもとても効果的。
疲労回復や風邪予防、免疫力アップには欠かせない存在です。
葉酸も非常に多く含まれており、果物の中ではトップクラスです。
葉酸は特に女性にとって無くてはならない栄養素です。
妊娠前や妊娠中の女性はサプリでの摂取を推奨されるほど重要な栄養素です。
葉酸は造血効果が高いので、貧血の予防にも有効。
また、イチゴには抗酸化剤のアントシアニンやエラグ酸、ケルセチンも含まれており、アンチエイジングにも効果を発揮します。
このように、栄養価もとても高いイチゴ。
少しでも長く、美味しく、栄養価も高い状態で楽しみたいですね。