上級国民のなり方と、上級国民の暮らしと権力

上級国民のなり方と、上級国民の暮らしと権力

「上級国民」とインターネット上やワイドショーなどで、1度は耳にした事があるのではないでしょうか??

実はこの言葉、インターネット上の電子掲示板、2ちゃんねる(現在では5ちゃんねるに名称が変わっている)で、使われており、今では定着した言葉なのです。

上級国民とは権力や財力が多大であり、数多くいるサラリーマンなど一般国民とは違い、さまざまな所で特別措置を受けている人たちです。

されらの人々を皮肉を込めて「上級国民」と呼びます。

「上級国民」はネットスラングともいわれる、ネット上で流行ったり、よく使われる言葉での一つです。

この言葉自体は、ネット上での造語です。
ウィキペディアからは、「日本国憲法第14条では法の下の平等と貴族の禁止が規定されている」という理由で削除されており、保存、加筆が不可能になっています。
国外はともかく、日本では上級、下級のような差別的とされる言葉や言動は禁止されているのですね。

それでは、【上級国民】とはどのような職業の事を言われているのか、どのようにすればなれるのか。

調べてみました。

上級国民とはどんな人?

「上級国民」というワードはインターネット上での造語であるため、明確な決まりはありません。

多くは下記のような職業の事を指して使われているようです。

●政治家●官僚●弁護士●大企業の役員●一部スポーツ選手●一部芸能人●多大な功績を残した人などですね。

更に言われている定義として、年収1000万円以上の財力がある。
一般市民と呼ばれる人々にはあり得ない到底及ばない財力や権力、発言力、影響力がある。

もしくは上記に書いた権限を持つ人達の子供、孫であるなどです。

一般の市民が『上級国民』と呼ばれるのは、なかなか容易ではなさそうです。

ではなぜ、この上級国民というワードが最近、ここまで騒がれているのか。
理由の1つがこちらです。

「上級国民」が注目された理由

まだ記憶に新しい2019年4月19日、池袋にて飯塚幸三さん(87)が運転する車がで暴走する事故が発生しました。

その事故により母親とその子供が亡くなり、ほか8人が重軽傷を負いました。

飯塚さんの経歴が発表されると、華々しい経歴や財力の高さから「上級国民」とネット上で認識されます。

事故を調査した交通捜査課によると、事故現場周辺にブレーキをかけた跡は確認されておらず、ドライブレコーダーでも速度を上げながら走行する様子が映っていたようです。

警視庁は、飯塚幸三さんが誤ってアクセルを踏み続け、制限速度の時速50キロを大幅に超える猛スピードで交差点に突っ込んだとみています。

また、ドライブレコーダーには、事故の後、飯塚さんが息子に「アクセルが戻らなくて、人をいっぱい轢いちゃった」と連絡する様子が映し出されています。

そんな痛ましい大事故にも関わらず、その飯塚幸三さんが、事故後逮捕される事がなく、またニュースでも、容疑者報道ではなく「さん付け」であることに、ネット上では上級国民だから配慮されたのでは、という意見が続出しているのです。

その飯塚さんの経歴はこのようになっています
1931年に東京府豊多摩郡中野町にて生まれる。

東京府立第四中学校(現在の東京都立戸山高等学校)、旧制浦和高等学校、東京大学工学部応用物理学科を卒業。

東京大学の大学院に進学、1972年に東京大学の博士号(工学博士)を取得。

そこから旧通産省の元工業技術院長を務め、
農機の大手、クボタの副社長に就任。
さらに、以下の役職を歴任しています。

「工業技術院長
国際度量衡委員
」、「国際度量衡委員会副委員長
」、「計量研究所長
国際計測連合会長
」、「日本計量振興協会会長
」「計測自動制御学会会長」、「
機械振興協会会長
日本規格協会理事」。

さらに、国家にとって偉大な功績を残した人に送られる、瑞宝重光章受賞という賞も授与されています。

そして、クボタの副社長を務めていたという事ですが、年収もきっとすごいですよね…。

調べたところ、社長の役員報酬が1億5100万円までは出てきました。
副社長なので、同じ額とはいきませんがおよそ半分だとしても…凄い金額です。

上級国民になる方法

ではここまでの経歴が無いと、上級国民にはなれないのか、または上級国民と呼ばれないのか?

調べていった結果、ここまでではないにしろ、ネット内で(あくまでそう呼ばれるであろう)上級国民になれる方法がこちらです。

まずはとにかく、お金を稼ぐ事。
経営者になる、大企業役員になる、芸能やスポーツなど特殊な仕事で成功するなどですね。
そして、そのお金を稼いだ人しか受けられない、制度、サービスを受ける事。

次はキャリア官僚など、特別な地位のある仕事に就く事。

そうする事で、天下りや、忖度など上級国民とされる人しか受けられない特別な制度を利用できる可能性があります。

国家公務員になること。
1番なりやすい?職業かもしれません。
ただし、数十年勤め、一定以上の役職に就く事を前提とします。
国家公務員法により、一般の仕事よりも国家に守られている、という見解からです。

当たり前の事ですが、上記の全ての方に共通しておりますが、罪を犯しても無罪になるというわけではありません。

上級国民は生半可な努力ではなれないらしい

しかしながら、上級国民になりたい!目指したい!という方々はそんな方法はいかがでしょうか…
とにかく、どんな選択肢を選ぼうとも多大なる努力と時間を要する事は、間違いありません。