兄弟喧嘩の仲裁はどうするか?
家事や仕事に追われて忙しい日々の中。
兄弟喧嘩が始まるとついイライラして怒ってしまいます。
しかし、イライラして怒ってしまってから
怒る必要はなかったかな?
怒り方違ったかも?
仲裁は要らなかったな。
など反省することもしばしばです。
喧嘩は全てが悪いわけではありません。
子どもが成長する過程で必要なものです。
それを親が認識できれば、あまり腹も立ちません。
案外、見守っていれば、自分たちで解決する場合もあります。
では、どうすれば上手く兄弟喧嘩をなだめられるのか考えてみました。
上の子ばかりを怒らない
下の子が悪いことも、上の子ばっかり叱るのはよくないとは分かっているんだけど‥
話のわかる上の子を叱るのではなく、どうしてそうなったか聞くことが大切です。
反射的に上の子ばかり叱っていると子供の心を傷つけ、いじけさせたり、「話てもわからない」と説明することすら諦めてしまいます。
原因もわからず反射で上の子を叱るのは良くありません。
子どもを傷つけてしまいます。
子どもの意見を押さえつけて、話せなくしてしまいます。
いじけさせて、さらに状況を悪くしてしまうこともあります。
喧嘩が始まって、つかみ合いになると、直ぐに上の子に向かって「やめなさい!」ときつい口調で叱ってしまいます。
しかし、喧嘩の原因はほとんどが下の子です。
下の子がお兄ちゃんの邪魔をしたり、おもちゃやゲームを横取りしたりするパターンが多いです。
しかし、一部始終見ていないとそれがわかりません。
口癖のように、「お兄ちゃんなんだから」と上の子ばかりを怒ってしまいます。
実際に喧嘩の仲裁をするつもりが、上の子をいじけさせてしまったことがありました。
ゲーム機を取り合っている喧嘩をしている時のことです。
原因は、下の子がお兄ちゃんのゲーム機のデータを消そうとしたことがきっかけでした。
しかし、私は原因も探らずに、上の子を「歳が6つも上でしょう」と叱ってしまいました。
上の子は、「じゃあ、もういいよ」と反論することを諦めて泣いてしまいました。
下の子が悪いことは明白です。
きちんと説明すればわかることを、上の子は諦めて話せなくなってしまったのです。
喧嘩はすべて悪いことではなく見守りも必要かも
すぐ仲裁するけど、しょっちゅうだからすごくイライラする!!!
でも手加減やルールを学ばせるために少し見守って良いでしょう。
子供の喧嘩を全て悪いこととは思わず、静観する対応も必要ですよ!
男の子の喧嘩は、とにかく手が出ます。
取っ組み合いになったり、髪の毛を引っ張ったり、突き飛ばしたりと、粗っぽいです。
さっきまで仲良く遊んでいたかと思えば、いきなり大騒ぎが始まります。
そうするとこちらも直ぐに止めに入ってしまいます。
もちろん、怪我になるような喧嘩なら直ぐに引き離すべきです。
しかし、そうでもなければ、少し見守ってもいいのかなと感じます。
子どもなりにきちんと手加減しています。
喧嘩によって子どものルールを学びます。
喧嘩する事が全て悪いわけではないです。
大人の物差しで測れないこともある
そんなことどうでもいいでしょ!?仲良く遊んでちょうだい!!!
大人の感覚で口の挟むのは辞めましょう。
子どもにとってそれがどれだけ大事な事なのかは、当人同士にしか理解できないこともあります。
大人には考えつかないことが原因でケンカをすることもあります。
大人の感覚で物事を決めつけるのは注意が必要です。
かえって子どもの喧嘩をややこしくしたりしてしまいます。
穏やかに接することで他者をいたわる気持ちが生まれる
子供は親の気分にとても敏感です。
穏やかな気持ちで接することで、子供にも「自分より弱い子に優しくしよう」と思う気持ちが生まれます。
上の子も、下の子も、どちらも同じように大切です。
同じくらい愛情を持っています。
それを感じてもらえるように接する事、それが大事だと思います。
親がイライラして接すると、子どもにもイライラが伝わってしまいます。
そうなっては本末転倒です。
そうならないためにいつも、少し気持ちにゆとりを持って過ごしたい。
穏やかに子どもたちに接することができれば、子どもも「自分より弱い子にやさしくする」という感覚が生まれてくるように思います。
子どもの気持ちを良く聞いてみる
子どもの言い分をうまく引き出してあげるのも大事。
向き合って話す時間はとても大切です。
少し時間が経ってから「さっき、本当はどうしたの?」などと、それぞれに聞いてみるようにしています。
子どもには、その子なりの言い分があって、それを我慢している時もあります。
話を聞くことで、不平や不満が子どもに溜まらないようにしています。
子どもの言いたかったことを、上手く引き出してあげることがとても大事だと思います。
その会話の中で、間違っている事は違うと教えたり、相手が気付かない事があれば、どうすれば上手く相手に気持ちを伝えられるのか一緒に考えるようにしています。
親子でちゃんと向き合って話す時間を作ると、コミュニケーションも上手くなり、信頼も深まる様な気がします。
子どもが小さい時は、膝に乗せたりしながらでもいいです。
少し大きくなってからは、部屋に差し入れついでを装って、自然に話しかけたりすると、違和感なく話せます。
親がやってはいけないこと
親の役目は、調整役です。どちらの言い分もちゃんと聞いて、解決方法を一緒に考えましょう
子どもの喧嘩で、親がやっては駄目だなぁと思うことは、一つではありません。
私が一番駄目だと思うのは、頭ごなしに原因を決めつけて怒ることです。
本当は、子どもたちだけで解決できたかもしれない喧嘩に、私が口を挟み、原因を決めつけて力任せに鎮静化させると、不満だけが残ります。
時間がなくても、忙しくても、それぞれの言い分を聞いてみて、解決するためのまとめ役に回るべきです。
双方の気持ちに寄り添って
喧嘩を通して社会性やコミュニケーションを学んでいます。
親の役目は、子どもだけでまとめられない部分のお手伝いです。
ケンカしたということだけに目を向けず、その背景にあるものがきちんと見えるように寄り添いましょう。
子どもの喧嘩は、親にとってはとても面倒です。
できれば、仲良くしてくれと切に願います。
しかし、喧嘩を通してコミュニケーションや、社会性を学んでいるのです。
親が正しい選択肢を用意するのではなく、双方を平等に見守って、子どもだけではまとめられない部分だけ、まとめるお手伝いをしてあげればいいのかなと考えています。
それから、無理やり「ごめんなさい」と謝らせることをさせないようにしています。
本当に自分が悪いと感じる事ができれば、自然と反省もするでしょう。
相手に思いやりも持てます。
兄弟喧嘩をするときは、その喧嘩が始まった背景に、違うストレスの八つ当たりや悩みがないかなど、子どもの気持ちに寄り添いましょう。