昔、自転車に乗れるようになりたくて、毎日のように練習しましたよね。
とても懐かしく思い出されます。
何事にも低年齢化してきている、と言われている現代の子供たちですが、自転車に乗る事が出来るようになった年齢も、やはり早いのでしょうか?
私たち親世代が、補助輪無しで自転車に乗れた年齢の平均は、5.7歳です。
そして、現代の子供たちが補助輪無しに乗れた年齢の平均は、4.9歳だそうです。
やはり、下がっているようですね。
親世代が子供の頃は、小学校に上がっても自転車に乗れない子は珍しくありませんでした。
しかし現代は、小学校に上がる前に乗れるようになっている子が多いようです。
それは、時代とともに身の回りの環境が変わってきている事に影響を受けている事が要因であるかも知れません。
例えば、「キックバイク」の存在です。
ペダルが無く、サドルに座って地面を蹴って進むタイプの「キックバイク」に乗っていた子供たちは、自転車への移行がスムーズであると言われています。
この、「サドルに座り、地面を蹴って進む」という動作は、補助輪無しの自転車に乗る練習の際に行うものだからです。
バランス感覚が養われ、的確なハンドルさばきが身についているため、スムーズに自転車に乗れるようになるのだそうです。
◯ 子供が自転車に挑戦!乗り方のコツは?
前述した事柄から、「キックバイク」はとても有効だと言えるでしょう。
キックバイクに乗っているうちに、自転車に乗るためのコツが自然と身につくので、細かい理屈を説明するよりわかりやすいのです。
自転車に乗るために必要なステップとしては、
・ バランスが取れる
・ バランスを保てる
・ ペダルをこげる
・ 発進出来る
・ ブレーキをかけられる
・ バランスを取りつつ、ハンドルをさばける
といったところでしょうか。
必要な事を、段階を踏んでゆっくり身につけていきましょう。
まずは、自転車の扱いに慣れるところから始めましょう。
補助輪付きの自転車や三輪車に乗っていた子にとって、二輪の自転車は安定感が悪い分、重く感じられます。
繰り返し自転車に触る事で、重さやバランス感覚に慣れるようにしましょう。
そして、サドルに座って地面を蹴って前に進む事を繰り返しましょう。
この時、ペダルを外した方が良いと言う人もいます。
確かに、足元がスッキリして地面を蹴る動作をしやすいです。
しかし、ペダルは外さないでつけたままの方が良いという考えもあるのです。
地面を蹴って正しいバランスが身についたら、すぐにペダルに足を乗せて「漕ぐ」という動作に移る事が出来ます。
地面を蹴って進み、足をあげて、ペダルを漕ぐ。
この動作を繰り返せば、いつか自転車に乗って進む事が出来るでしょう。
◯ 教える時の注意点
精神的な面で1番大切な事は、「子供の気持ちを理解する」事です。
なかなかうまく乗れなかったり、転んで痛い思いをしたりと、自転車に乗れるようになるまでは、つらい事も色々あります。
さらに、子供の集中力は持続時間が短いものです。
「なぜ出来ない!!」
と、怒る事はやめましょう、
うまく出来た時には褒めてあげて、子供のやる気を認めてあげましょう。
そして、子供自身にやる気がなくなったり、やめたいと言った時は、気持ちを尊重してあげましょう。
決して無理強いはしないようにしましょう。
◯ 装備、環境にも注意しましょう!
まず、安全のためにも、
「ヘルメット」
「手袋」
「長袖、長ズボン」
を身につけましょう。
練習場所は、一般公道ではないところで、危険のない場所を選びましょう。
駐車場なども、危険なのでNGです。
冬場は、練習によって汗をかくので厚着せずに動きやすい服装で取り組みましょう。
水分補給はこまめに行いましょう。
暑い日差しの中で、長時間練習するのはやめましょう。
◯ 親としての問題点
ちなみに、追記としてひとこと。
親としては、我が子が自転車に乗る練習をしている様子や、初めて自転車に乗れた瞬間を撮影したい、という人もいるのではないでしょうか?
しかし子供と1対1で練習をしていると、撮影なんかとても出来ません。
もし、撮影したいのであれば、家族や友達などに協力してもらう事をおすすめします。
ただ、1番大切なのは子供が自転車に乗れるようになる事です。
撮影に必死になりすぎて、安全確認を疎かにしないように注意してくださいね。
◯ 交通ルールを守って安全に!
自転車の乗り方を覚えたら、必要な交通ルールを必ず教えるようにしましょう。
また、自転車にまだ慣れない間は、一人で自転車で外出する事は避けましょう。
飛び出しやスピードの出し過ぎ、周囲を確認しないなど、子供の自転車による危険な運転をよく目にします。
お年寄りとぶつかったり、駐車してある車にぶつかったりする危険も起こり得ます。
自転車の交通事故も多いです。
くれぐれも危険な運転はしないように、安全運転を心がけて、楽しく乗りましょう。