犬のさんぽの基本と重要性は?どれくらいの頻度でしたらいい?

犬の散歩の重要性

犬にとって散歩はとても重要です。

日本で犬を飼っている世帯は、約13%程だという統計結果があります。

高齢化社会に伴い、ペットを飼う割合も年々減少しているようです。

犬はとても可愛く、癒してくれる存在です。

しかし、可愛がるだけでなく、責任を持って飼育しなければいけません。

高齢者が犬を散歩させている姿をよく見かけます。

お互いに、良い運動になりますし、健康的な過ごし方であると言えますが、毎日の事てなると大変です。

犬にとって、「散歩」とは、どのような必要性があるのでしょうか?

◯犬の散歩の目的は運動だけではない!

犬を散歩させる目的は、運動のためだけではありません。

もちろんそれもありますが、外の世界に触れ五感を刺激する事で、本能的欲求を満たし、ストレスも減ります。

それにより、精神的に安定し、問題行動が起きにくくなると言われています。

そして、排泄をする目的もあります。

さらには、家族以外の人や動物と接する事によって社会性が身につきます。

散歩には様々な意味があるので、ただ適当に歩けばいいわけではありません。

必要に応じて、「お座り」や「待て」を教えたり、話しかけてコミュニケーションをとりながら行いましょう。

◯ 犬の散歩には、どのくらいの時間が必要か?

犬の散歩には、どれくらいの時間が必要でしょうか。

小型犬の散歩に必要な時間

「小型犬」 の散歩には、1日2回、30分程度が必要です。

小型犬には、とっても活発でエネルギッシュな子が多く、なかなか疲れません。

散歩コースの往復だけでなく、散歩先で一緒に遊んであげたりしましょう。

中型犬の散歩に必要な時間

「中型犬」 1日2回、30分から1時間程度

中型犬以上になると、家の中での運動はむずかしいです。

ですから、運動不足にならないように気をつけましょう。

大型犬の散歩に必要な時間

「大型犬」 中型犬と同じ程度。

大きいからといって、多くすればいいわけではありません。

長くしすぎると疲れてしまいます。

ただ、運動量は必要なので、ドッグランなどで思いっきり走らせてあげる事も大切です。

◯ お散歩は準備万端で!

犬を散歩に連れて行くにあたって、必要な準備はどのような物でしょうか?

「首輪かハーネス」

首輪は、首に装着するリング状の物で、よく知られたアイテムです。

ハーネスとは、胴体に装着する物で、首輪に比べて体に触れている面が広く、首への負担が少ないです。

「リード」

首輪やハーネスに取り付けて、犬の動きをコントロールする引き綱の事です。

「排泄物処理グッズ」

ウンチやオシッコをした後をきれいにするアイテムです。

排泄物の処理をしない飼い主が多く、社会問題にもなっています。

飼い主の義務として、必ず行うようにしましょう。

「動きやすい服装」

これは、飼い主に必要な準備です。

犬が急に走り出したり等、どんな事態が起こるかわかりません。

歩きやすい靴や、動きやすい楽な服装で散歩に行きましょう。

◯ いつお散歩させればいいの?

犬の散歩は犬の健康維持に不可欠

お散歩にベストな時間帯は、
日の出から2時間後程度、日の入りまでの2時間程度

と言われています。

これは、犬が地面を歩くのに負担の少ない時間帯なのです。

気温が上がりきった真夏の昼間は、路面の温度も上がり火傷をしたり、熱中症の危険も伴います。

また、寒い時期の早朝や夜遅くは、寒さで低体温症になる可能性があります。

このような危険な時間帯は避け、犬にとっても人間にとっても快適なタイミングを選びましょう。

また、食後より食前に散歩を行なった方が良いとも言われています。

これは、食後は動きづらかったり、注意力散漫になってしまい、事故などにあいやすくなるからです。

犬も人間と同じだと思うと、とても親近感がわきますね。

◯ 絶対に毎日連れて行かなければいけないの?

雨や風がひどくて天候が悪い時に、今ひとつ気分が乗らない時などは、無理して連れて行く必要はありません。

雨が降っている時は、濡れた地面から寄生虫や病原菌をもらってしまう危険性があります。

さらには、視界が悪くて危険です。

雨の日は、外に出たがらない子も多いです。

無理強いする必要はありません。

柔軟に対応してあげましょう。

逆に、天気の悪い日でも、どうしても外に行きたがる子は、雨具を装着させて少しだけでも連れて行ってあげましょう。

飼い主も、合羽を着て行くようにしましょう。

手が塞がり危険なので、傘ではなく合羽が良いでしょう。

帰宅したら、体をきれいに洗い、よく拭いてあげましょう。

◯ お散歩は大切なコミュニケーション行動

犬にとってのお散歩は、運動だけではなく、飼い主やその他の人とコミュニケーションを取る行動です。

コミニケーションをとって気分転換をする事で、精神が落ち着いたりするとても大切な日課です。

一緒にお散歩をする事で、飼い主との信頼関係がうまれたり、絆が深まったりするものです。

しつけをする時間も作る事が出来ますし、一緒に遊ぶ事も出来ます。

毎日のことなので大変な時もあるでしょうが、家族で分担するなどして、お散歩の時間を作りましょう。

高齢者が犬を飼っている場合、散歩が負担になる場合もあるようです。

お散歩代行サービスなど、高齢化社会において必要な仕組みが増える事を期待します。