東京を散歩するなら!おすすめの散歩コース
「散歩」とは、気晴らしや健康のために、ぶらぶら歩く事が一般的な定義とされています。
散歩をする時の多くは、自宅のまわりをウロウロと歩くというパターンではないでしょうか。
何となく思いつきで歩いてみたり、おおまかにコースを決めて歩いてみたりとさまざまでしょう。
散歩の目的も人それぞれで、健康のためにウォーキングと称して歩く人もいれば、景色や建物を見る事が大きな目的とする人もいるでしょう。
日本では、散歩に関するテレビ番組も大変人気で、多く存在しています。
これより、「東京」を散歩するならぜひおすすめしたいコースを紹介していきます。
スカイツリーから浅草へ
2012年5月に開業した「東京スカイツリー」は、あまりにも有名な観光スポットです。
東京都墨田区押上1丁目にあるこの電波塔は、商業施設でもあり多くの観光客が連日訪れています。
今回は「観光」ではなく、あくまで「散歩」なのであえて展望台にはのぼらずに、周辺を歩いたり、1階に立ち寄ったりするにとどめましょう。
1階では、和洋菓子や雑貨、限定グッズなどが販売されています。
そして、「セイコーミュージアム」へ。
墨田区東向島3丁目にある「セイコーミュージアム」は、時と時計の歴史と文化を楽しめる施設です。
大きな時計がついている素敵な建物です。
ただ、中を見学するには事前予約が必要のようなので、お気をつけ下さいね。
その後は隅田川沿いにある、「隅田公園」へ。
隅田公園は、春には桜の名所になり、夏には隅田川の花火大会が行われる美しい公園です。
そして、「牛嶋神社」へ。
牛嶋神社には、「狛犬」ならぬ「狛牛」がいて、神社を守っています。
そして、この神社の名物は石で出来た「撫で牛」という物です。
体の悪い部分と同じ場所を撫でると、治るとされている不思議な石の牛です。
そして、それから浅草へ。
浅草寺やその周辺を散策して、これにて終点。
ちょっと気持ちが安らいで、パワーをもらえるような、こんな散歩コースはいかがでしょうか?
文学散歩で文豪気分!
じわじわと人気を高めつつある「文学散歩」
有名な文豪の愛した場所やゆかりの地、旧居などをめぐりながら、ノスタルジーに浸るのもおすすめです。
・樋口一葉旧居跡
小説家や歌人として明治期に活躍した樋口一葉は、この地で「闇桜」「別れ霜」「たま襷」「五月雨」などを執筆しました。
24年間の短い生涯のうち、10年間をこの文京区で過ごしました。
所在地
文京区本郷4-32・31
交通
都営地下鉄三田線・大江戸線「春日」駅より徒歩5分
東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園」駅より徒歩7分
・ 井の頭公園
井の頭公園は、武蔵野市と三鷹市にまたがる公園です。
そして、太宰治の作品である「ヴィヨンの妻」に登場する場所です。
主人公の妻のようにベンチに座り、クズ男の事を思い、小説の世界に浸ってみてはいかがでしょうか?
太宰治の作品には、この地「三鷹」が多く登場しています。
・ 夏目漱石旧居跡(猫の家)
夏目漱石が明治36年から3年間住んでいた場所。
この地で処女作「吾輩は猫である」を執筆し、その舞台となった場所でもあります。
「猫の家」と呼ばれているのも、そのことからでしょう。
漱石は、東京大学英文科・第一高等学校の講師として活躍する一方で、多くの作品を書き上げました。
「坊ちゃん」や「草枕」もこの地で作られた代表作なのです。
所在地
文京区向丘2-20-7 東京医科大学同窓会館
交通
東京メトロ千代田線「千駄太」駅より徒歩10分
東京メトロ南北線」本駒込」駅より徒歩8分
文学作品が好きな人は、これらのような有名な文豪が過ごし、作品を残した実際の地を訪れてみてはいかがでしょうか?
今は亡き文豪たちと同じものを見、同じ空気を感じることで、生み出された作品の世界に入り込んでいくような、不思議な体験をぜひしていただいたいと思います。
川端康成も愛した老舗店
文京区、本郷3丁目駅の近くに老舗の和菓子屋さん「喜久月」があります。
あの川端康成も愛したと言われている名店で、舌鼓をうつのも魅力的ではありませんか?
この土地にある店ならではの、文豪をイメージしたお菓子が作られています。
例えば、ピーナッツが好きだった夏目漱石にちなんで、ピーナッツの入った「そうせき」
樋口一葉にちなんで、「おぼろ月」
森鴎外にちなんで、「雁」などです。
これらの商品が全て揃っているかどうかはわかりませんが、ちょっとひと休みして、歴史を感じながら味わってみてはいかがでしょうか?
心が動く散歩のすすめ
ひとことに「散歩」と言ってもさまざまです。
自宅や職場の近くを、空いた時間を利用してぶらぶらする、馴染み深い散歩。
今回は、そのような身近な散歩とは違って、心がジンとするような、深く何かを考えてしまうような、そんな散歩を提案してみました。
タイムスリップするかのような、不思議な非日常を体験していただけたらと思います。