寝ていると耳元でプーンというあの音。
気になって眠れないことやイライラすることがありますよね。
蚊が発生するのは梅雨から夏というイメージがありますが、結論から言うと冬にも蚊はいるのです。
大きく腫れ上がったり病気を媒介してしまうこともあります。
蚊の種類と冬に発生しやすい蚊の種類
一口に蚊と言っても約2500種あります。
その中で私達が普段目にする蚊は主に3種類なので簡単に特徴についてご説明します。
アカイエカ
夏に多く発生する代表的な蚊です。
夕方から夜にかけて吸血します。
就寝中耳元でプーンと言っているのはこのアカイエカです。
ヒトスジシマカ
夏に発生し、ヤブ蚊と呼ばれている蚊です。昼から夕方にかけて吸血します。夜間はほぼ吸血活動を行いません。
チカイエカ
冬眠しないため年中吸血します。
冬に発生する蚊はこのチカイエカの可能性が高いです。
冬の間蚊は生息しているの?何をしているのか?
蚊は冬になると卵の状態で過ごしたり、年中活動する蚊もいます。
蚊の種類によって冬の過ごし方が変わります。
蚊はどう過ごしているのでしょうか。
それぞれの蚊の種類別に、冬の過ごし方を紹介します。
代表的なアカイエカ
アカイエカは通常冬は休眠し越冬します。
しかし今は暖房器具が充実していることもあり、なかなか越冬する体制に入らないこともあるようです。
古い家だと、家の中に茶色の蚊が飛んでいることがありますが、それはだいたいアカイエカです。
暖房により快適な生活を送れるのは良いですが、冬眠に入ってくれないのは困りものですね。
ヒトスジシマカ
アカイエカは成虫で越冬するのに対し、ヒトスジシマカは寒さに弱いため卵の状態で越冬します。
冬にヒトスジシマカ(やぶか)をみかけなくなるのは、寒さに弱いためです。
チカイエカ
チカイエカは前半でも触れましたが、冬眠しません。
年中活動します。
ただ、真冬は暖かい時期より活動は鈍ります。
冬の蚊の発生源は水たまりや植木鉢の受け皿
では、蚊はどこから発生するのでしょうか。
雨が降ると外には水たまり、ガーデニングされている方であれば植木鉢の受け皿などに雨水が溜まりますよね。
そういった小規模な水場でも卵を産み付けるのでそこから発生します。
発生しないようにするには幼虫(ボウフラ)が発生する水が溜まるような所をなくすということになります。
冬の蚊の虫刺され対策
冬の蚊の虫刺され対策は、蚊の発生源をなるべく抑えて、蚊の発生を防ぐことが必要です。
先ほど述べたように蚊は水場から発生します。
完璧にやるならお庭の草むしりもして少しでも水が溜まる場所をことごとくなくさなければいけないので、簡単なようで難しいかもしれません。
では、刺されないようにするにはどうしたら良いのでしょうか。
虫除けスプレー、殺虫剤を活用
アウトドアなどを楽しむときは虫除けスプレーを活用している方も多いと思います。
ただ、蚊の種類により吸血時間に違いがあります。
昼夜問わず外出するときは使用することをおすすめします。
ただ、一般的な虫除け剤はもちろん刺されるのは防げますが蚊にトドメをさすことが出来ません。
もし塗りむらがあれば塗っていない部分が刺されてしまいます。
小児に塗るときは注意が必要なので、説明書きをよく読み使用してあげると良いです。
殺虫剤は虫を殺すと書きますし怖いイメージがある方もいるかもしれません。
ですが人間や犬、猫には害はありません。
蚊取り線香や虫除けを使う
電源コンセントに差して使うタイプのものを使っているご家庭も多いと思います。
キャンプなど野外の電源がないところでは蚊取り線香を利用する方も多いのではないでしょうか。
腰にぶら下げて使用するタイプもあるようですね。
窓をしっかりと閉める
網戸をしっかりと閉めていてもちょっとした穴や隙間が空いてると、そこをついて侵入することが上手な蚊もいます。
長袖を着用する
こちらはすぐにでも実践出来そうですね。
蚊は足の匂いが好きなので足元を特に気をつけた方が良いかもしれません。
扇風機を利用する
蚊が飛ぶ力より扇風機の風の方が強い扇風機の風の方が強いのでこれだけでも効果があります。
蚊が嫌いな香りを撒く
ハーブ、レモングラスなどの香りが苦手なので、アロマオイルやお庭に植えると効果があります。外に植えると侵入も防げるかもしれません。
就寝時も部屋の電気を明るくする
アカイエカ、チカイエカなどのイエカとつくイエカ属は夜行性のため明るい所を好まない傾向があります。
あくまで【傾向がある】なので対策としては頼りないかもしれません。
そもそも明るい部屋だと熟睡出来ないという人も少なくないですよね。
紹介したものは一例ですが、比較的簡単に実践出来るのではないでしょうか。
冬の蚊に刺されるとどうなるの?
冬の蚊は夏のやぶ蚊よりも、人によりますが痒みは一般的に弱いです。
放っておいてもすぐに治ることが多いいです。
蚊に刺されたときの腫れ、痒みはアレルギー反応なのです。
体質によりこのアレルギー症状が激しく出る方もいます。
大きく腫れ上がってしまい皮膚科に通った方もいるのではないでしょうか。
痛みや痒みを伴い、最悪の場合病気に感染してしまうこともあります。
蚊による主な感染症
蚊による感染症を紹介します。
日本脳炎
主にコダカアカイエカにより媒介。高熱、目眩などを引き起こし小児の場合は特に重度の障害を残すこともあります。
デング熱
主にネッタイシマカ、ヒトスジシマカにより媒介。国内でも以前ニュースになっていたのが記憶に残っている方が多いと思います。
急な高熱で発症。頭痛、発疹、骨関節痛などの症状が見られます。
マラリア
主にハラダラカにより媒介。日本では現在流行は見られませんが、今でもアフリカなどの熱帯地域では猛威をふるっています。
発熱、倦怠感などの症状が見られます。
蚊に刺されてしまったときの処置方法は?
市販のかゆみ止めを使用する
緩和されますしステロイドが入ったお薬がよく効きます。
なるべく刺されてからすぐに塗ると大いに効果があります。
冷水などで患部を冷やす
冷やしている間は痒みはやわらぎますが、冷やすのを止めるとまた痒くなるのでその場しのぎといったところでしょうか。
患部を温める
冷やすのは簡単でも、温めるとなるとすぐに用意出来ないものですがなるべく刺されてからすぐに温めると腫れもひき、痒みもやわらぎます。
これらは軽度の場合なので、重症の場合はやはり早めに受診しましょう。
まとめ
蚊の生態から対処方法についてでした。
冬にも蚊はいます!一口に蚊と言ってもそれぞれですね。
対処方法についても実践出来そうなのがあれば試してみても良いかもしれません。