猫のさんぽは必要か?ねこの散歩の注意点やメリット
リードをつけてお散歩をしている犬の姿を見る事は、自然で当たり前の光景ですよね?
では、猫のお散歩を見た事がありますか?
あるという方もいるとは思いますが、あまり見かけません。
「お散歩ねこ」の姿は珍しく、人々の視線を集めることでしょう。
そもそも猫にとって、お散歩は必要なのでしょうか?
お散歩をする際には、どんな事に注意すれば良いのでしょうか?
猫に散歩は必要?
猫にとって、散歩が必要かどうかという点に関しては、専門家の間でも様々な意見があり、決まった定義はありません。
猫自身が、それまで生活してきた環境によっても必要性は異なってきます。
生まれてから一度も外に出た事がない子なら、嫌がる場合もありますので無理強いする必要はありません。
また、普段活発に外で遊んでいたり、頻繁に外出する子の場合も、お散歩の必要はないでしょう。
運動不足だったりストレスがたまっているような子は、外に連れて行ってあげるのも良いでしょう。
必ず運動させなければいけない事もありませんし、反対に外に出してはいけないわけでもありません。
猫が健康で快適に過ごせるように、飼い主さんの判断で安全に行うようにしましょう。
反対派の意見
・ 室内運動で十分だと思う。
・ 外の楽しさを知ってしまったら、それからの管理が大変そう。
・ ノミやダニがついたり、蚊に刺されて伝染病をもらったりと、あまり良い事がない気がする。
・ 犬みたいにお散歩なんて信じられない。
猫はそういう動物ではないと思う。
・ そもそも、いう事聞かないのでは?
お散歩なんて成立するの?
・ とにかく病気がこわい。
散歩なんてしない方が良い。
賛成派の意見
・外に出たがるので、勝手にウロウロさせるよりは、ちゃんと連れて行った方が安全。
・ 家の中で走り回っている。
十分運動させたい。
・ 外の世界を経験させてあげたい。
猫はどう思っているの?
猫の気持ちは猫にしかわかりません。
猫は本来メスを中心にコミュニティーを作り生活します。
周りを気にしたり、興味を持ったり心配したりする傾向は、メス猫に多くみられます。
外に興味を示したり、犬の散歩について来る猫は、メスに多く見られると言われます。
犬の散歩についてくる猫は、散歩に行きたいというよりは、他の家族の事が気になったり、心配したりという気持ちからついてくるものだと言われています。
猫を散歩させるメリットは?
猫にとっての「お散歩」は、運動するのが目的というよりは、動物本来の生活を体験させる事で、良い刺激になるし、気分転換になるという意味があります。
自然に触れる事で、心が落ち着く事もあります。
「室内飼いが辛くなってきた」という飼い主さん自身の、良い気分転換にもなります。
また、普段から外の世界を経験させる事で、災害時にパニックになりにくいとも言われています。
猫を散歩させるにあたっての注意点
ワクチン接種等の病気予防をきっちりする。
やはるこれは必ず心がけるようにしましょう。
外に出ると、様々な病原菌に触れる可能性が出てきます。
ノミやダニ、ウィルスや、細菌による感染症を予防するためにも、十分な注意を払いましょう。
それは、飼い主の義務でもあります。
そして、排泄をしたら犬と同じように責任を持って処理しましょう。
猫は排泄物を砂に埋めるので注意が必要です。
交通事故に注意!
頻繁に外に出ている子と、そうでない子では注意力にも差があるかも知れませんが、いずれにせよ事故には気をつけたいですよね。
車だけでなく、自転車やバイクにも気をつける必要があります。
・ ハーネスの方が安心
猫を散歩させる際には、必ずリードを装着しましょう。
そして、首輪ではなくハーネスを装着するようにしましょう。
万が一抜けてしまってはいけないので、腕を通すタイプのハーネスの方が安心です。
しっかりハーネスを装着することは、事故等を防ぐ目的だけではなく、猫が人に危害を加えるのを防ぐ目的もあります。
人を引っかいたりしたら、大変です。
十分に注意をしましょう。
猫の生活を有意義に
たとえこちらが散歩をさせたいと思っても、猫自体が嫌がるようなら無理に連れて行く事はやめましょう。
トラウマを作ってしまうかも知れません。
あくまでも、猫の気持ちに寄り添ってくださいね。
しかしながら、ずっと家の中で生活していた猫は、外の世界に触れて生活していた猫よりも、寿命が約5年も短いと言われています。
そのくらい、自然を感じて過ごす事は猫にとっても、心身ともに健やかに過ごせるのかも知れません。
外に出るのを嫌がる子に無理強いはいけませんが、家の中でハーネスをつけて歩いてみるなどして、少しずつ慣らしてみるのも良いでしょう。
いつか外の世界を見せてあげられるようになれば、猫の世界が広がることでしょう。
もしかしたら、いつかお散歩猫の姿が珍しくない時代が来るかも知れませんね。