週末田舎ぐらし
〜週末だけ都会を離れて気まま生活〜
月曜日、憂鬱な1週間の始まりです。
仕事や家事に明け暮れて、一生懸命やるべき事を着々とこなし、1日1日をなんとか過ごしてやっと週末。
「もう週末か。1週間経つのは早いなあ」なんて言いながらむかえる週末。
疲れ切った心と体をリフレッシュさせたい週末を、あなたはどのように過ごしていますか?
好きな事をして過ごしたり、家族や友達と出かけたり、ただひたすらダラダラしたり、と人それぞれですよね。
週末だけ、田舎の別荘で過ごす暮らしってどうでしょうか?
そんな風に過ごせたらいいな、と憧れる人も年々増えてきているようです。
理想と現実を覗いてみました。
二地域居住
週末だけ田舎暮らしをするって、どういう事なのでしょうか?
都市に住んでいる人が、自分好みのライフスタイルを実現するために田舎の生活を求めます。
田舎生活の拠点となる、定期的に滞在する事を目的とする住居を持つ生活を、「二地域居住」と言います。
つまり、本宅とは別に、週末などに田舎暮らしのための拠点となる家のある暮らし、という事です。
別荘やセカンドハウスという言い方も、当てはまるでしょう。
では、どのような人がこの「二地域居住」に憧れるのでしょうか?
「現実を忘れて、ゆっくりのんびり過ごしたい」
「都会から離れて、自然に囲まれてリフレッシュする時間を作りたい」
「自分の好きな場所で、1人もしくは好きな人たちと好きな事をする時間を作りたい」
というような理由から、「二地域居住」を望む人が多いようです。
気持ちも体も休めてリフレッシュさせて、また次の日から頑張る活力になるのです。
現実逃避と言う声も聞こえてきます。
「二地域居住」のメリット、デメリット
【メリット】
・ 「都会」と「田舎」の両方が味わえる。
まさに、いいとこ取りができます。
・ 気分転換やリフレッシュする事ができる。
・ 場所が確保できている。
つまりは、今の環境を変えずに、別のライフスタイルを手に入れる事ができます。
・ 子供を自然に触れさせる等、さまざまなことを経験させる事ができる。
・ 友人等も招いて、一緒に楽しむ事ができる。
【デメリット】
・ 住居を2つ持つ事になるので、その分当然費用がかかる。
・ 移動のための時間や費用がかかるので、無駄が出やすい。
二地域居住の目的は、空いた時間を好きに使うという事や、子供のために良いという事になります。
ということは、都会に住んでいる人がもう一つ住まいを持つとするならば、地方の田舎が理想であるということになりますね。
やはり、デメリットはお金に関する事が主になるようですね。
二重生活とまではいかないまでも別宅を構えるわけですから、金銭的に余裕がなければできません。
経験者は語る
実際に「二地域居住」を経験した人の意見はどうなのでしょうか。
そこには、やはり理想と現実の違いがあるようです。
1番痛感したのは、「地元の人の理解が、意外と得られない」ということだそう。
「二地域居住」というライフスタイルを、なかなか受け入れてくれないのだとか。
そこの土地に住むという事は、地域のルールに従わなければなりません。
居住しているとはいえ、本拠地ではないのでおおかた留守になります。
そうなると集会への参加や、近隣の清掃活動への参加、自治体の活動の参加がなかなかできない状態になります。
そのような状況は受け入れてもらえません。
自治体の活動に参加しなければ地元住民から非難の声があがります。
連絡をしようにも平日はいない。
週末暮らしといえども、毎週末に必ずいるとは限らない。
どこに連絡をすればいいのかわからない。
帰る度に苦情を言われ、最悪の場合仲間外れ状態になってしまいます。
これでは、憧れの「二地域居住」のはずが悲しい結果になってしまいます。
このような経験をした人は多くいるようで、最終的に「二地域居住」自体をやめてしまった、という人も少なくありません。
田舎暮らしがしたいのだから、いっそ移住してしまえばいいと、地方に移住する事を決めたという人もいるのです。
このような経験者の声から、「二地域居住」を考える際は居住先の状況を事前に把握しておく事が重要だという事がわかります。
もちろん金銭的な問題を考えることも不可欠です。
どのような地域なのか、どのような人が住んでいるのか、どのような行事があるのか、事前リサーチをしておく必要があります。
地方の自治体によっては、「二地域居住」を応援する取り組みをしている所もあります。
そのような制度を賢く利用するようにしましょう。
理想の場所が見つかったら、時々その地に赴いて、地元の人と交流を深めておくのも良いかも知れません。
都会とは違って、地方に住むにはどうしても周りの人との関係は濃密になるものです。
相手の事を知り、自分たちの事を知ってもらうことで、実際に住み始めてからの生活がよりスムーズになるのではないでしょうか。