収納にとても便利な突っ張り棒。
収納のプロや、綺麗にに整頓されたお部屋の暮らしの方も結構な頻度で登場します。
洋服を掛けたり、本来ない場所に収納スペースを増やしたり、子供の階段防止ネットを作ったり、使い方は無限です。
しかし、ちょっとした重さで落ちてしまったり、ずれ落ちた衝撃で設置面の壁紙が削れてしまったり…そんな経験はないでしょうか。
そんなショックなできごとを防ぐため、突っ張り棒が落ちる原因と、落下防止策をまとめてみました!
そもそも、どうして突っ張り棒は落ちてしまうの?仕組みを知って予防しよう!
左右に突っ張る力だけで固定されています
●左右に突っ張る力と、摩擦だけで固定されている
突っ張り棒自体の力で固定されています。
棒の中に入っている伸縮性のあるバネを外側のネジで緩めたり、きつくする事で長さを調節して押し広げ、壁と設置面の2点のみで全ての重さを支えています。
まずはそこを抑えておきましょう。
確認しましょう
・長さは適切ですか?
・耐荷重をチェックしましたか?
・設置面は垂直ですか?
・重さはオーバーしていない?
●長さは大丈夫?
伸ばせば伸ばすほど強度が下がるんです。
ホームセンターや家具店では、さまざまな長さの商品が売られています。
しかし、そのどれも伸ばせば伸ばすほど支える強度は下がります。
また、最長まで伸ばして使うようには本来設計されていません。
説明書をよく確認しながら、伸ばしてもオッケーなラインまでで使用しましょう。
●壁と壁の設置面は垂直?
突っ張り棒は少しでも斜めに設置されてしまうと、十分に壁に力が分散されずに、強度がガクンと下がります。
目視では少し難しい場所もありますが、必ず壁との角度は90度になるように、垂直に取り付けましょう。
よくわからない時はファイルや雑誌など、なんでもいいので90度のもので確認してみましょう。
●重量制限は守られている?
どの突っ張り棒の商品にも、購入時のパッケージには必ず【耐荷重】というものが記載されています。
長さや太さに合わせて耐えられる重さは変わります。
事前に重さがオーバーしていないかチェックしましょう。
また、パッケージに記載されている数値のほとんどは、棒を最小限に短くした場合の耐荷重です。
伸ばせば伸ばすほど、その数値は下がっていくのでゆとりを持った重さに留めておきましょう。
●受け手の強度は大丈夫??
実際、我が家で良く起こったずり落ち事件。
突っ張り棒が重みに耐えられなくなった時に、支えている壁部分の壁紙が剥がれて、ずり落ちてしまいました。
壁自体の厚さの強度や、貼られている壁紙の強度なども気をつけたいですね。
特に賃貸の方は、退出時に追加料金を徴収される場合があるので要注意。
突っ張り棒が落ちない工夫を施そう!
・突っ張り棒と壁の間の設置面に、クッション材を挟む
・突っ張り棒をT字に設置してしたからも支える
・ねじ止めを専用アイテムでしっかりと!
・すのこを壁に設置して差し混んでずり落ち防止
・吸盤で固定する方法も
・専用アイテムでずり落ちを防ぐ
ここまでで、突っ張り棒を使う際の注意点はお伝えできたと思います。
次は、それらを踏まえて、より強度を高めて落ちにくくなる対策をまとめました。
●突っ張り棒と壁の間の設置面に、クッション材を挟む
耐震用の滑りどめゴムや、化粧用のスポンジなど摩擦が生じにくいアイテムを挟んでおきます。
これらのものは、サイズに合わせてカットも出来ます。そうすることによって、壁に掛かる圧力は分散され、滑って下に落ちる力も軽減されるので、強度が高くなります。
また、壁の壁紙についてしまう凹みや傷などのダメージも防ぐことができるので、1つ挟んでおくと、賃貸などでも安心して設置できますね。
●追加で1本以上の突っ張り棒で下からも支える
1本であればT字になるように、2本であれば英数字のⅡになるように、下からも支えます。
この本数が多ければ多いほど、耐えられる重みも増します。
たくさん服を掛けたり、重たい物を上に載せたい場所にはおすすめの方法です。
●突っ張り棒が縮まないように固定する
突っ張り棒自体、ネジを緩めて中のバネが縮むと短くなる仕組みです。
規定内の重さで普通に使っていても、毎日の衝撃などでだんだんとネジが緩んでしまうことも…
そのネジを止めてくれる専用のアイテムでしっかりと固定する事により、自然落下を防ぐことが出来ます。
●スノコを活用する
こちらは押入れなど、見えにくい場所で活用しやすい方法です。
壁の両サイドにスノコを立て掛けて、左右に出来た凹み部分に、突っ張り棒をそれぞれのスノコに差し込む方法です。
高さの丁度いいスノコがなければ、少し手間は掛かりますが、ホームセンターなどでカットをお願いしてして長さを調節する方法も。
●お風呂場などのタイル面には吸盤で固定
室内の壁紙などには向きませんが、お風呂場やキッチン壁のような凹凸のないツルンとした場所は、吸盤を使って固定してしまう方法もおすすめです。
壁との設置面が増えることにより、力が分散されてより強力にくっついてくれます。
●専用のアイテムを使う
実は突っ張り棒専用アイテムも発売されています。
「突っ張り棒が落ちないくん」という商品で、強固に壁に固定します。
しかし、こちらの商品は壁に部品をホッチキスで止めて使う仕様なので、賃貸の方は少し注意が必要です。
ただ壁に開く穴のサイズは画鋲よりも小さなので、退去の際にはほとんどわからない小さな穴です。
まとめ
お部屋の至る所で、活躍してくれる突っ張り棒。
しかし、頭上に設置など場所によっては落ちてきたら危険な場合も。
落ちないように固定したり、重さや角度の確認しっかり行い、上手に使いこなしていきたいですね。