【やってはいけない】叱りかたや注意点とは?
ついつい感情のままに大きな声で叱ってしまうことありませんか?
でもその叱り方は、もしかしたら、逆効果をもたらしているかもしれません。
上手な叱り方とは一体どのようなものでしょうか?
まずは漢字から紐解いてみる
まず【叱る】に関して、どのような事を指すのか調べてみました。
漢字を見てみると、口偏に七、と書きます。
これは、口で七つの事を伝えるからと言われています。
相手の事を想って、厳しく接しながらも、相手に良くなってもらいたい。
ということを表しています。
「怒る」もよく似た意味のように使われがちです。
「叱る」は相手のことを思い、「良くなって欲しい」と厳しく接すること
しかし、「怒る」は自分が中心であり、相手の為を思っての事ではありません。
あくまで自分本位の感情が事になります。
叱るという事が、なんとなく見えてきましたね。
【子供の叱り方と注意点】
叱り方、と言っても年齢、性別、個性によって変わってきます。
今回は2歳〜3歳位の子供たちについて考えてみましょう。
2歳頃なると、何でも『自分でやりたい!』という気持ちが芽生え、『あれもこれもイヤ!』といういわゆるイヤイヤ期が到来します。
筆者の現在3歳の子供も、それは見事なイヤイヤ期でした。
それは今でも変わりなく毎日ゴリゴリとHPを削られています。
2歳の叱り方の注意点
理由を説明して説いても伝わらないことが多い「ダメなものはダメ!!
危険なこと、どうしても許せないこと以外は寛容な心でやらせてあげましょう。
脅しや突き放しは逆効果!!
①同じ土俵で戦わない。
2歳にはまだまだ大人の理屈、事情はほぼ伝わりません。
それなのにこんこんと理由を説明して、叱りつけても効果は薄いです。
ダメなものはダメ。
泣かれたからって「じゃあいいよ」というと「ごね得」を学ぶので親の一貫した姿勢が重要です
これで押し通します。
後は気を逸らしてあげたり、時には放っておきます。
ギャンギャン泣いている間に、なぜ泣いているのか忘れてしまうのも、2歳児です。
②なんでもかんでもダメと言わない
もちろんダメなものはダメです。
道路に飛び出してはいけないし、お友達を叩いてもダメです。
それ以外なら大きな心で容認しましょう。
過剰な抑制は自尊心が育たず、自己評価の低い子になります
しかし、あまりあれもこれも抑制してしまうと、子供の積極性を妨げて、自尊心が低くなってしまう可能性があります。
危険な事など、どうしてもダメな事以外は、できるだけさせてあげましょう。
そのほうが、成功体験の積み重ねとなり、本人の自信につながります。
これは加減や線引きが難しいですね。
③脅しや、突き放すような言い方はNG
そんな子は大嫌いだからね!
言う事聞かないならご飯は無し!
もう1人で勝手にしなさい!
思わず口をつきそうな言葉もありますが、2歳〜3歳の幼児には、どれもひどく恐怖心を与えてしまいます。
目先の怖いことを回避しようとして、なんで叱られたのか理解できません。
そうなると、恐怖心ばかりが先行し、何で叱られているのかわからなくなります。
「悪いことだからもうしない」ではなく、「怖いからもうしない」となります。
この叱り方では良心は育ちにくくなります。
筆者の子供も、甘えん坊でわがままな部分の残る子です。
1歳半〜2歳半くらいの時には、1日中癇癪を起こし、道路でもスーパーでもお構い無しにひっくり返っていた娘です。
しかし、こんこんと静かにダメなものはダメ、と譲れないところは譲りませんでした。
その代わりできる範囲内の事は、可能な限り自由にやらせていました。
今では、『常識や、我が家のマイルール』はきちんと理解してくれています。
ただしダメなものはダメ、という姿勢は一貫させましょう。
気分によって、態度を変えることは絶対にダメ!
当たり前ですが、2歳〜3歳はルールも何も知らないし、わかりません。
時には厳しい口調で叱りつつ、2歳からは親が譲れる部分は譲ったり、流したりしながら、恐怖心は与えないように、叱れたら理想的ですね。
【お友達とケンカになってしまった場合の叱り方について】
お友達とケンカになってしまった時には、気持ちを代弁してしてあげましょう。
2歳〜3歳ごろは大人が間に入って上手な手助けをしてあげられるといいですね。
積極的であったり活発な子は、お友達のおもちゃを取ってしまったり、思わず手が出てしまう事もあります。
子供の気持ちを代弁しながら遊びのルールをゆっくりと理解させましょう
そんな時に、
「ほら!返しなさい!」
「あやまりなさい!」
など、きつく頭ごなしに叱るのは良くありません。
本人の自尊心を傷つけてしまう場合もあります。
そんな時は、
「これはお友達が使っているから、順番だよ」
「使いたかったんだね。終わったら貸してもらおうか」
などと、気持ちを代弁してあげながら、遊びの中のルールを少しづつ教えてあげたいですね。
【子供の叱り方。男女の違いは??】
叱るときの三箇条
短く
わかりやすく
一貫した姿勢で
まず、男女共に共通することは、短く、わかりやすく叱ること。
ダラダラと長く叱られてしまっては、子供の集中力も続きません。
そうなると、何がいけなかったのか、何故怒られているのか、わからなくなってしまいます。
男の子の叱り方
周りの小さい男の子の様子を見てもよく感じることの一つに忘れやすいということがあります。
とにかく叱られてもすぐ忘れてしまい、同じ事を繰り返してしまうのです。
男の子はとても素直で単純です。
「カッコいい」「凄い」などの褒め言葉がとてもうれしそう。
男の子には、わかりやすい言葉で叱るのが一番です。
褒めるときにはたっぷりと褒めることもとても大切
叱る時はガツンと一言。
そして、褒める時はたっぷり褒めてあげるといいでしょう。
女の子の叱り方
2歳〜3歳位になると、女の子の方が男の子と比べ、言葉の発達が目立ちます。
そのため、ダメ!!の後に一言加えると、なぜダメなのか理解してくれます。
例えば、『ダメ!痛いからね』、『ダメ!危ないからね』などです。
筆者の3歳の娘も、親が言った言葉をよく覚えていて、0歳娘に同じ口調で注意しています。
さすがに0歳はわかっていない様子ですが。
【まとめ】
いかがでしたでしょうか?
もちろん、各々もつ元々の性格や気質を十分に見極める必要もあります。
あまり叱りすぎると子供の自尊心を傷つけ、自己評価の低い子になる危険性も。
きちんと子供の資質を見定めて上手に叱って伸ばしましょう
叱ることで自尊心を傷つけたり、積極性を潰してしまうのは良くありません。
感情的に「怒る」のではなく、しっかりと子供の様子を見極めて叱りましょう。
叱る事に関して参考にして頂ければとおもいます。