文字通り、車の中に泊まる「車中泊」。
旅行等のレジャーの時に行う場合や、仕事の都合でどうしてもという場合もあるでしょう。
もしくは、事故や災害等の影響で、予期せぬ事態として行う場合もあるかも知れません。
事前準備をする場合と緊急の事態、いずれにせよ「車中泊」をする際にカーテンは必要な物でしょうか?
アウトドア仕様の車やキャンピングカーには、カーテンがついているのを目にします。
車内にカーテンをつける目的や、良い点悪い点などを考えていきましょう。
◯そもそも車にカーテンをつけても良いのか?
街中でも、車にカーテンをつけて走っている車を見かける事があります。
様々な理由でつけているのでしょうが、違法にはならないのでしょうか。
まず、走行中に運転席や助手席の窓にカーテンをつける行為は、規則違反になるので絶対にやめましょう。
視界も遮られて大変危険です。
規則を守り、安全に走行しましょう。
そして、後部座席の窓にカーテンをつける行為ですが、これは規則違反にはなりません。
ただ、窓を塞いでしまうので死角も増え、巻き込み等の細かい確認がしづらくなってしまいます。
あくまで一時的な使用にとどまり、走行中は控えるようにする事をお勧めします。
駐車中であれば問題はないので、必要に応じて活用するのが良いでしょう。
◯車内にカーテンをつける目的は何か
・日差しや暑さ対策
太陽のある角度によっては、車内に強い日が差し込んで来ます。
この日差しを防ぐために使用します。
特に赤ちゃんは、紫外線に対するバリアが不完全なために、日差しから守ってあげる必要があります。
・寒さ対策にも
窓にもたれかかるようにして座っているとよくわかるのですが、意外と隙間風が入って来ます。
車内の熱を逃がさない効果もあるので、寒さを軽減させる事も出来るのです。
・外からの視線を遮る
この目的で使用する事が、一番多いのではないでしょうか。
車内の様子は、意外と外から見えるものです。
駐車場に車を停めて少し休憩という時には、外からの視線が気になるものです。
食事をとっている時に誰かと目が合ってしまい、思わず恥ずかしい思いをした方も多いのではないでしょうか。
車内はまさに「移動する部屋」のようなものです。
メイク直しや仮眠等、リラックスして過ごす場面も多いです。
そのために、カーテンはとても重宝するアイテムだと言えるでしょう。
◯車内カーテンのバリエーション
【レール式】
これは、まさしくカーテンの王道です。
自宅で使う物と同じような形式で、カーテンレールを窓に取り付け、そこにカーテンを装置するタイプです。
・使用メリット
開閉がスムーズに行える。
内装がオシャレになる。
・使用デメリット
車の形状に合わせて選ぶ必要があり、カーテンレールの装着も手間がかかるので、苦手な人にとっては面倒。
運転席や助手席につける事は、禁止されているので不向き。
運転席や助手席は、カーテンを外していてもレールがついていると車検が通らない事もある。
【吸盤タイプ】
吸盤がついていて、窓に装置するタイプ。
紫外線対策がされている物もある。
・使用メリット
簡単に着脱が出来る。
コンパクトに収納する事が出来る。
収納袋がついている物が多い。
車種を選ばず使用できるので便利。
・使用デメリット
吸盤の劣化により、外れ易くなる。
吸盤が強すぎて、使いにくい物もある。
【網戸になっているタイプ】
メッシュ仕様になっていて、窓を開けて使用が出来る物。
ドアに被せて使うタイプや、両面テープやマジックテープで装置するタイプ等がある。
・使用メリット
メッシュ仕様になっていて窓が開けられるので、熱は遮断するが風は通る。
窓を開けても虫除けになる。
エアコンの使用を抑える事が出来て、省エネ効果が上がる。
ドアに被せて使うタイプは、様々な形や大きさの物があるので、車種を選ばず使用出来て便利。
・使用デメリット
両面テープやマジックテープで装置するタイプは、微妙な隙間が出来やすい。
更には、粘着力が弱かったり、テープがすぐに剥がれてしまう物もある。
【車内の前部と後部を分けるタイプ】
車内の前後を分ける様に、中央につける間仕切りカーテン。
走行中は、後方確認が出来なくなり死角も増えるので大変危険です。
必ず駐車中のみに使用しましょう。
・使用メリット
後部のプライバシーが守られる。
熱や光を遮断する効果が高い。
・使用デメリット
費用がかかる。
装置が比較的難しく、手間がかかる。
装置する事により、クリップや金具等で車内に傷が出来る場合がある。
【窓を全体を覆うタイプ】
車内の窓全体にかける、大型で万能なカーテンです。
ただし、このタイプも視界が塞がるので、運転席や助手席は勿論ですが、走行中は閉める事は出来ません。
・使用メリット
車内全体を覆うので、プライバシーが守られる要素が高まる。
それにより授乳や着替え、車中泊等には適していると言える。
・使用デメリット
間仕切りタイプ同様に、費用がかかる。
装置が難しく、専門業者に依頼する必要がある場合も生じる。
◯「車中泊」にカーテンは必要である!
「車中泊」をする際には、プライバシーを守る必要があります。
中の様子が丸見えでは、防犯対策を考える上でも良くありません。
また、夜でも場所によっては街灯等が明るく眩しい事もありますし、虫も気になります。
これらの事から考えると、「車中泊」にカーテンは必要であると言えるでしょう。
「車中泊」をする際には、様々な事を考慮して、快適に過ごすために最適なカーテンを選んで下さい。
そして必ず、交通規則を守り、安全に使用しましょう。